広がりつつある医療格差を止めるには

医療のおけるあらゆる格差のことを医療格差と言いますが、患者側から見た格差には次のようなものがあります。地理的な格差、収入による格差、診療科による格差などです。地理的な格差では、どうしても人口の多い都市部に設備の整った大病院が集中してしまいますし、医師の初期研修制度などによっても地方の病院から医師を引き上げることが起きてしまい、診療を続けられ科目も地方の病院では見られます。収入格差では、健康保険料の引き上げも大きな問題となっています。その結果、生活保護を受給していない低所得者層が最も医療環境弱者となっているのです。診療科によって起きている格差も問題です。激務として知られる小児科や事故リスクが高い産婦人科がこちらに該当します。小児科の場合には、女性医師が多いということも大きな要因になっています。このことは、医師だけではなく、女性が働きやすい社会環境の問題とも大きく関わってきます。どの地域にあっても、高額所得者から低所得者まで、誰もが平等に医療を受けられることが理想的な社会のあり方ですが、現実的には多くの問題があります。まず、できることは医療費を抑えることでしょう。そのためには、人間に本来の自己免疫力を上げることや自然治癒力を高めていくことが必要となります。このことを啓蒙して各自の自覚を促すことは、間接的ではありますが医療格差の幅を縮めることに繋がるはずです。個人で調べることもしやすいので、大切さを広く知らせることが重要です。情報化社会の利点でもあります。